花笠人形印

ヤマコン通信 平成15年10月号

 山形ではすっかり稲刈も終わり、さびしい風景になっています。ただ、目を上に向けると紅葉が近くの山まで下りて来始めています。今年の山形は、昼夜の温度差が大きい日が多く、きれいな紅葉が期待できそうです。
 24日には、山形県の山でもご紹介しております「蔵王」「瀧山」「雁戸山」で、初冠雪が観測されました。また、27日は初霜、初氷が観測されて、山形はまさに晩秋と呼ぶにふさわしい風景が広がっています。

 昨年は秋の訪れも遅く、紅葉もあまりきれいとはいえませんでしたが、今年は、赤や黄色がくっきりとしているような印象を受けます。山寺の紅葉も、始まってきています。秋の山寺に似合うのは、紅葉と湯気が立ち上るアツアツの「玉こんにゃく」です。ぜひ、山寺を訪れてみてください。

 今年の農家は、冷夏、作物の盗難、野生動物の被害など、大変な年でした。先日も、熊が収穫前のリンゴを60kgも食い荒らしていった様子が報道されました。牙の痕が付いた無残な姿のリンゴが印象的でしたが、被害はそれだけではありませんでした。その被害に会われた農家の方にお話を聞く機会がありましたので、お知らせいたします。
 ヤマコン食品から5kmしか離れていない、その畑のある場所は毎年熊が出没する地域のようで、農家の方はリンゴ畑を有刺鉄線の柵で囲っていました。しかし、熊はそれをものともせずに、リンゴ畑に侵入してきたようです。有刺鉄線には熊の毛がついていたそうです。蜂に刺されながらも、平然と蜂蜜を食べる熊の姿を映像で見たことがありますが、有刺鉄線も熊を防ぐことができませんでした。
 リンゴ畑に侵入した熊は、様々な品種の中で収穫間際の美味しいリンゴだけを食べていきました。当然熊ですから、ひとつひとつリンゴをもぎ取って食べたわけではなく、木の幹には熊の爪痕がくっきりと残り、太さ10cmもある枝が折られ、リンゴの木は壊滅状態だそうです。
 農家の方によれば、「リンゴを食べられただけならまだしも、その木にはもう実はならないのではないか。」という事でした。一言で、「熊に作物を食べられた。」と言ってしまっていましたが、熊に作物を食べられるということは、畑を破壊されるということでした。特に、果樹の畑の被害は数年間もその影響が続きます。
 冷夏の影響で山の食べ物が不足していて、熊が食べ物を求めて里に下りてくるらしいのですが、農家の方々にとっては非常に悲惨な出来事でした。

 11月の『山形周辺の山』では、『飯豊山』をご紹介する予定です。どうぞ、お楽しみに!

 そろそろラ・フランスの収穫が始まっています。天気がよかったので、秋の果物は期待して良いようです。

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