花笠人形印

ヤマコン通信 平成14年11月号

 山形では11月5日に、初霜・初氷をとばして、平年より11日も早く初雪が降りました。その後も、不順な天候が続き秋晴れの日がほとんどありませんでしたし、12月下旬並や1月上旬並みの気温の日も多く、秋をとばして冬が来てしまったようです。

 秋晴れの日が少ないせいで、困ったことがあります。山形での晩秋の味覚「富士りんご」の作柄が余り良くないようなのです。
 秋晴れになると、夜は放射冷却現象で寒くなり、昼は日が出て暖かくなります。この昼夜の寒暖の差のおかげで、りんごの中心部に蜜が入り、日光のおかげでりんごが美味しそうに色付きます。不順な天候でも、農家の方の努力で、美味しいりんごは収穫されているのですが、全体的な作柄はよくないようです。ラ・フランスに続き、農家の方々にとっては辛い収穫となってしまったようです。
 農家の方だけでなく、こんにゃく屋にとっても、寒い時期は寒く、暑い時期は暑くなるのが一番です。

 山形の冬の味覚「青菜漬け」も出回り始めました。八百屋さんでは、漬物用の青菜が『風景』−『名所・旧跡』でご紹介しているような形で売られています。
 今回はもうひとつの山形の冬の味覚「おみづけ」をご紹介します。「おみづけ」とは、青菜の葉、大根、大根葉、にんじん、唐芋などをみじん切りにして漬け込んだものです。
 「おみづけ」の歴史は古く、江戸時代の初めに大津の近江商人が山形で考えた漬物と言われています。昔から「青菜漬け」は、青菜の葉先を切り取って漬け込みます。それを見ていた近江商人が、捨てられた葉をもったいないと、細かく刻んで他の材料も合わせて漬け込んだのが、「おみづけ」と言われています。近江商人が漬けた漬物として「近江漬け」と呼ばれていたものが、訛って「おみづけ」になったと言うことです。

 12月の『山形周辺の山』では、山形市街地の東側にある「千歳山」をご紹介する予定です。「千歳山」は、幼稚園や小学校低学年などのハイキングに最適な山で、山形市内で子供時代を過ごした方は必ず一度は登っているような山です。どうぞ、お楽しみに!

 先月はワイナリーをご紹介しましたが、これから寒くなる季節には日本酒も最高です。果物王国山形ではありますが、もちろん米どころ山形です。http://www.yamagata-sake.or.jp/で山形の酒を紹介しています。どうぞ、ご覧ください。

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